隠居の細川三斎(忠興)公とともに八代城を預かった長岡(松井)興長は、武蔵の父、新免無二斎の門人で、豊前細川藩時代には巌流島での武蔵と小次郎の決闘実現に関わり、後に肥後細川藩では武蔵を兵法指南役に招くために尽力した。
 興長の養嗣子で細川忠利公の実弟の寄之は、「二天一流」の門人となり、忠利公逝去後も支援した。
 旧八代城主であった松井家には武蔵ゆかりの遺墨・遺品や貴重な資料が今も残っており、武蔵との関わりの深さを感じさせる。

 

松井家の菩提寺、春光寺(八代市)には、武蔵の自筆からとった白楽天の言葉「戦気 寒流帯月澄如鏡」の石碑が建つ。寒流を二天一流に例え、鏡のごとく澄んだ自分の戦気に周囲の動きを映しだせ、と説いた。


「松浜軒」は、元禄元年(1688)に、肥後藩八代城主の松井直之公が生母のために建てた御茶屋。四季折々の花が咲く庭園が見事な国指定の名勝史跡。
 



松浜軒
Phone.0965-33-0171
開園時間/9:00〜17:00 休園日/月曜(祝日の場合は翌日)
拝観料/高校生以上300円、中学生以下150円 ホームページ http://www.suizenji.or.jp




トップページへ