天草上島の南、不知火海に面してそびえる標高470mの「龍ヶ岳」。町全体が雲仙天草国立公園に指定されている龍ヶ岳町の中央に位置し、町名の由来ともなった山だ。山頂の約50mの断崖に張り出した大きな板状の岩に立ち眺めると、波静かな海に白い航跡をひいて行き交う船、海面に浮かぶ緑の島々の広大な景色に息をのむ。この感動を野口雨情が歌に残している。

    阿蘇や雲仙霧島までも
       龍ヶ岳からひとながめ

 山頂には、三代将軍徳川家光の頃、龍ヶ岳を含む不知火海に面した天草上島9村が直轄天領として、「砥岐組」と称されていた歴史を残すモニュメントもある。


龍ヶ岳山頂公園内キャンプ場に建つロッジ
[問] Phone (0969)63-0466
ロッジ(6人用) ……………16,000円
バンガロー(6人用)…………7,000円
バンガロー(4人用)…………5,000円



 龍ヶ岳山頂に建つミューイ天文台には、5.5mのドームに口径50cmのカセグレン式望遠鏡が設置、一般にも開放されていて、光害の少ない山頂から星空を観測できる。澄み切った夜空に降るように煌めく星々を眺めていると、宇宙の神秘が感じられるだろう。


 龍ヶ岳は、急傾斜のまま海岸部へと続いているため、そびえ立つ姿は標高以上の高さに感じられる。木漏れ日のなか、曲がりくねった登山道を車で約15分程行くと山頂に到着。テーブル状に広い山頂には、「龍ヶ岳」の名前の由来である「寿ヶ嶽神社」が鎮座し、海の安全、学問や弁舌の神様、弁財天が祀られている。ここは山頂公園として、展望所、ミューイ天文台、ロッジ・バンガローを備えたキャンプ場がある。毎年4月下旬は、この山に歩いて登る「きららウォーク」などのイベントで賑わう。

龍ヶ岳上空のしし座流星群

ミューイ天文台 Phone (0969)63-0466
入館料/200円 大型望遠鏡/200円
プラネタリュウム/200円 ※小人は上記の各100円
ミューイ天文台 1F


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