インタビュー内容を編集部にて編集しています。フルバージョンの記事を後日、更新予定です。
熊本市長 大西 一史(おおにし かずふみ)
プロフィール
第32・33・34代熊本市長 大西一史
1967年(昭和42年)生まれ。1997年~2014年まで熊本県議会議員を務め、2014年11月に熊本市長選に初当選し現在3期目。花火大会再開や熊本地震後の熊本城再建などに尽力。
大西市長がおすすめするスポットセレクト3は(その1)
まず、熊本城です。7年前の熊本地震で被災しましたが天守をリニューアルしました。天守閣内では、その天守の歴史にクローズアップし、「築城から西南戦争で焼失時」、「昭和35年の天守再建時」、「平成28年の熊本地震で被災した状況から復旧まで」を模型や映像で分かりやすく解説しています。天守閣にはエレベーターを設置しバリアフリー化をしたので、多くの方にご覧いただけるようになりました。また、復旧工事が続いて城内に入れない状況を解消するとともに、復旧する過程を見ていただく為に「特別見学通路」を整備しました。これが地上6mの高さ、約350mの長さがあるので、今まで被災前では見ることの出来なかった視点で熊本城を間近に見られます。今しか見られない熊本城の姿を写真を撮ったり、見たりしていただきたいです。
大西市長がおすすめするスポットセレクト3は(その2)
2カ所目は熊本市動植物園。今年6月にレッサーパンダの赤ちゃん「杏香(あこ)」ちゃんが産まれ、9月14日(木)から一般公開しました。園内のいきもの学習センターでは、九州でここでしか見ることのできない「ハダカデバネズミ」という非常に珍しいネズミや、国内の動物園で初めて飼育される「ダマラランドデバネズミ」も見ることできます。また、昨年の全国都市緑化くまもとフェアのレガシーイベント「くまもと花博2023」に先行し、10月7日(土)~9日(月)まで約15万本のコスモスが植物ゾーンの大花壇で見ることができる「秋桜まつり」も開催されます。
大西市長がおすすめするスポットセレクト3は(その3)
3カ所目は熊本県指定重要文化財「洋学校教師館ジェーンズ邸」。熊本洋学校の教師として招聘したアメリカ人教師ジェーンズ氏の住居として明治4年に建てられた県内最古の洋風の建築で、熊本地震で全壊後に、移築・再建して9月1日(金)から一般公開しました。実は日本赤十字社の前身である博愛社ゆかりの建物で、日本赤十字社の発祥の場所になるので是非こちらも訪ねてもらいたいです。
水資源の観光活用について
熊本市は74万人の市民の全ての水道水を天然の地下水で賄っています。天然の地下水と言ってもミネラルウォーター級の非常に綺麗な地下水になるので、「水道の蛇口をひねればミネラルウォーター」がでてくるといった非常に恵まれた都市なんです。
私はよく皆さんに、「お風呂に入る時にホテルでシャワーを使ったりバスタブにお風呂を溜めるのは、ミネラルウォーターを入れているのと一緒なんですよ」と説明します。高級なミネラルウォーターで大体200リットルのバスタブ一杯を溜めると約6万円ぐらい。だからそうやって恵まれた水環境があるのを実感してもらいたいです。
熊本はサウナの西の聖地「湯らっくす」が有名ですが、今年、水前寺成趣園すぐ近くの松屋別館にプライベートサウナもある
「湯屋水禅」が出来るなどサウナにも注目しています。サウナには水風呂ですが、それも天然ミネラルウォーターというのも魅力です。
あともう1つは食べ物やお酒が美味しいのは、やはり「水が良い」ということ。熊本の水の良さを感じていただける様、今後発信をもっと観光面に活かしていくように強化していきたいと思います。