熊本・天草地域では、全国的にも珍しいカトリック教会の御朱印も求めることができます。
教会での御朱印が誕生したのは
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のうち、熊本県には「天草の崎津集落」が唯一ありますが、港の集落に建つ教会が風光明媚な雰囲気を出しており、普段からの観光スポットのひとつとして紹介されています。
教会での御朱印についての誕生のきっかけは、2018年に世界文化遺産に決定した「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」ですが、関係者にお話を聞くと、ただの観光振興の為ではないココでしか成立しない云われと感じます。
天草・崎津でのキリスト教は繁栄後に激しい弾圧で約250年間にわたり潜伏し、その中で日本の宗教や一般社会と共生しながら進行を守ってきた歴史があります。その中で、他の宗教との相互理解があるためだと感じます。
崎津の3宗教のの場所は
.jpg)
崎津諏訪神社(さきつすわじんじゃ)
天草市河浦町崎津505
参拝自由
御朱印300円(曹洞宗普應軒にて拝受)

崎津諏訪神社からは崎津教会と港町が見渡せます。

崎津教会(さきつきょうかい)
天草市河浦町崎津539
9:00~17:00
御朱印300円(曹洞宗普應軒にて拝受)

曹洞宗普應軒(そうとうしゅう ふおうけん)
天草市河浦町崎津342
9:00~16:00、12月から2月までは9:30~16:00
御朱印300円
どのようにして拝受できるのか
まずは、崎津諏訪神社、崎津教会、曹洞宗普應軒の順で参拝しましょう。その証として、御朱印を曹洞宗普應軒にて発行しています。

曹洞宗普應軒の場所は住宅地の路地を通った場所にあります。この目印を確認して下さい。


天草崎津三宗教専用御朱印帳は専用の紋入りで紫・白・赤のカラーバリエーションがあります。(各色1,500円)
御朱印が各300円なので、合計2,400円になります。
また紋無しの1,000円(赤)、金の更紗500円の御朱印帳のほか、御朱印帳を持参なら題字用紙が用意されています。題字用紙御朱印は各300円。


その他の立ち寄りどころは


崎津教会に入る路地入り口にある宮下商店では名物「杉ようかん」が販売されています。

杉ようかんを初めて見る方に解説を‥
杉ようかんの由来として
寛政2年(1790年)7月16日、徳川家斉が将軍となった祝賀のために来航した琉球王朝中山王の使節船が崎津に漂着した。一行は、正使宣野湾王、副使幸地親方その他楽士等26人と船頭25人、合計51名であった。
彼らは7月11日に琉球を出港し鹿児島に向かったが、途中台風に遭って漂流したのであった。その地点は崎津から小島に行く途中の藩戸の浜である。打ち上げられる一行を地元の人々が救助活動したことはいうまでもなく、地元の温かい心に使節一行は、お礼に杉ようかんの作り方を伝授したと云われる。
とあります。
食べ方として、杉の葉を根本の方から取り、杉ようかんを手に取り、2本のピンクの線が合わさるように折って食べるとあります。



周辺には観光案内所のほか、地域の歴史を紹介する天草市崎津資料館みなと屋(入館無料)などにも立ち寄るとより一層、崎津の文化に触れられます。


車で行かれる方は「道の駅崎津」と「天草漁港崎津直売所きんつ市場」の駐車場の他、メインの通りの数台の駐車場があるので交通ルールを守って散策するよう心がけて下さい。

3つの施設がある崎津集落では、多くの住民が生活をしているのでプライバシーを考え、「個人の敷地に入らない」「騒がず静かに」「プライベートな場所での無許可の撮影はしない」などのルールを守って散策して下さい。
ぜひ、初めて行かれる際は、地元ガイドさんから話を聞かれることをお勧めします。
ちなみに、地元ガイドのお申し込みはこちら。
天草宝島案内人の会 https://www.t-island.jp/p/guide/detail/435