熊本・天草地域では、全国的にも珍しいカトリック教会の御朱印も求めることができます。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のうち、熊本県には「天草の崎津集落」が唯一ありますが、港の集落に建つ教会が風光明媚な雰囲気を出しており、普段からの観光スポットのひとつとして紹介されています。
教会での御朱印についての誕生のきっかけは、2018年に世界文化遺産に決定した「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」ですが、関係者にお話を聞くと、ただの観光振興の為ではないココでしか成立しない云われと感じます。
天草・崎津でのキリスト教は繁栄後に激しい弾圧で約250年間にわたり潜伏し、その中で日本の宗教や一般社会と共生しながら進行を守ってきた歴史があります。その中で、他の宗教との相互理解があるためだと感じます。
崎津教会に入る路地入り口にある宮下商店では名物「杉ようかん」が販売されています。
杉ようかんを初めて見る方に解説を‥
杉ようかんの由来として
寛政2年(1790年)7月16日、徳川家斉が将軍となった祝賀のために来航した琉球王朝中山王の使節船が崎津に漂着した。一行は、正使宣野湾王、副使幸地親方その他楽士等26人と船頭25人、合計51名であった。
彼らは7月11日に琉球を出港し鹿児島に向かったが、途中台風に遭って漂流したのであった。その地点は崎津から小島に行く途中の藩戸の浜である。打ち上げられる一行を地元の人々が救助活動したことはいうまでもなく、地元の温かい心に使節一行は、お礼に杉ようかんの作り方を伝授したと云われる。
とあります。
食べ方として、杉の葉を根本の方から取り、杉ようかんを手に取り、2本のピンクの線が合わさるように折って食べるとあります。
周辺には観光案内所のほか、地域の歴史を紹介する天草市崎津資料館みなと屋(入館無料)などにも立ち寄るとより一層、崎津の文化に触れられます。