桜山神社と神風連資料館に行ってきました

2020年01月28日 | N

通るたびに気になっていた看板と鳥居・・・

みなさん、この写真の場所ってわかりますか?!

旧57号線沿いの一里木バス停近くにいつも気になっていた場所があったのですが、現在発行中の旅ムック110号の取材で行って参りました。

道路沿いから入ってみると・・・


ゆるやかな坂を進むと鳥居が見えてきます。
そうです。ここは神社なのです。

桜山神社

ここ桜山神社は伊勢神宮の分霊・天照大神と豊受大神を主祭神として祀られています。桜山の由来の通り、春には桜が満開となるそうです。

桜山神社の御朱印

こちらの神社では御朱印が拝受できます。(神風連資料館受付にて対応)

神風連の志士

桜山神社の境内には「神風連の変」にて死した百二十三士もあわせて祀られています。

神風連の変とは

「神風連の変」とは西南の役が起こる前年の明治9年10月24日に熊本の士族たち約170名が挙兵した事変です。
神風連は正式には「敬神党」といい、神道を重んじ、尊王を信条とする志士たちの集団です。明治維新以降、新政府は彼らを仕官に推して取り込もうとしましたが失敗に終わり、それならばと宮司や禰宜などの神職に就かせます。しかし、新政府が推し進めた欧化政策がかつての神道を崩壊しつつあることで彼らは自国の行く末を案じ、憂い、怒り、道義の国への回復を一心に神に祈り新政府に異を唱え決起しました。
欧化の象徴でもある近代火砲は手にせず刀と槍だけを手に首領の太田黒伴雄を筆頭として熊本城に置かれた熊本鎮台へ向かいますが、政府軍は近代火砲にて応戦。敵弾が次々と志士たちを貫き、再起を図ろうと一旦散り散りになりましたが時間が経つにつれ再挙が難しいと悟ると各地で次々と自刃するものが出て、一夜にして鎮圧されました。

ちなみに、神風連は「しんぷうれん」と読みます。「じんぷうれん」ではないのでご注意!!
また、昔は「神風連の乱」と言われていましたが、現在は「乱」ではなく「神風連の変」と呼ばれています。この一挙は反乱ではなく国を想い憂う行動であったとのちに認められたからです。その証拠に首領の太田黒伴雄と加屋霽堅は明治天皇から神階における位「正五位」が贈られています。

主人に殉じた愛犬「とら」の墓

百二十三士の墓標そばに義犬の墓があります。
神風連の変に参加した小篠四兄弟の末弟・源三は体制を立て直そうと同志と共に谷尾崎に一旦引きますが再挙が難しくなった為、谷尾崎山王社で割腹したそうです。その源三の愛犬「とら」は、主人の死を悲しんで墓の前に座り続け、与えられた食もとらずについに餓死して殉じたといわれています。小篠源三は享年十八という若さでした。

神風連についての資料を展示しています

桜山神社の境内にある神風連資料館では神風連の変についての文献や神風連の志士たちの遺品や和歌などが展示されています。

イラスト付パネル展示にて、神風連の変が学習できますよ。

おまけの駐車場情報

桜山神社および神風連資料館に行かれる方は旧57号線から入る脇道に専用の駐車場があります。
車5台ぐらいは駐車できますよ。

ここに停めてそのまま階段を進むと神風連資料館と拝殿に行くことが出来ますが、鳥居をくぐって神社に参拝されたい方は一旦旧57号線に出て道路側から入ってください。


神風連を率いた首領「太田黒伴雄」を特集した旅ムック110号の熊本偉人伝も併せてお読みください!!
ココから読むことが出来ます。
↓ ↓ ↓
https://kumamoto.tabimook.com/greate/detail/44
場所
熊本市中央区黒髪5-7-60
お問い合せ先
神風連資料館
TEL
096-343-5504
<神風連資料館>開館時間
10:00〜16:30
<神風連資料館>入館料 
大人300円、中・高校生200円、小学生100円
<神風連資料館>休館日 
火曜、年末年始

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