東京に進出したのは、熊本に桂花ラーメンが生まれて10年ほどが経ったときのこと。醤油ベースのスープが主流であった東京に、突如として現れた桂花ラーメンの豚骨スープは都民に強烈なインパクトを与えたといいます。桂花ラーメンは、瞬く間にその名を轟かせました。
桂花ラーメンにあう東京のメニューとして開発された、豚バラをトロトロに煮込んだ太肉(ターロー)は、他店がこぞって真似するほど絶大な人気を博したのだとか。今でも東京では、定番の人気メニューとなっています。
今や熊本県民のソウルフードとも言うべき桂花ラーメン。実際にお店でいただきました!
桂花ラーメン本店の一番人気は、定番の桂花ラーメン。(700円/税込)。餃子のミニセット(800円/税込)や、チャーハンセットA(900円/税込)、五香肉定食(1,000円/税込)も人気です。
五香肉(ウーシャンロー)は豚肩ロースの香味揚げで、桂花ラーメンイチオシのトッピングメニューです。五香肉定食は、ミニサイズの桂花ラーメンに五香肉定食、さらに白いご飯までついてこのお値段!他の人気メニューも1,000円札一枚でおつりがくるものばかりです。
今回いただいたのは、桂花ラーメン(700円/税込)と単品の餃子(8個/500円/税込)。店内入り口の券売機で券を買い、店員さんに渡します。
ラーメンには、芳醇な香りを放つマー油がたっぷり!食欲がそそられます><
中太麺には、スープが絡みついています。これを熱いうちにズルズルッ!
「あ~これこれ!この味!」変わらない美味しさに、思わず唸りそう。程よく脂が溶けだしたスープとマー油が絶妙なコクを生み出し、一度食べたらもう箸が止まらなくなります。あっさりしているからこそ、スルスルと食べられる。これが幅広い年代から支持されている理由の一つなのかもしれません。
ギョーザもパリとジューシーで一気にペロリ!懐かしい味は、安心という美味しさも引き出してくれるんですね。
ちなみに麺の硬さは4つあるので、好みに応じて選ぶことができますよ。
コロナ禍の今はテイクアウトメニューとして、五香肉や餃子のお弁当も販売しています。
「この25年の間には、熊本のラーメン界も大きく変化しました。こってりしたスープのラーメンも登場し、特に若い世代を中心に人気を得ています。桂花ラーメン本店では創業当時から常に進化を続けながらも変わらぬ味を守り続けています。
今はコロナの影響で時短営業となり、常連さんをはじめ観光客の方にも提供する機会が減りましたが、桂花(キンモクセイ)が咲く姿のように、ラーメンを召し上がるお客様を、笑顔にできたらいいなと思います」
そう話す松岡さんの笑顔もまた、桂花のようでした^^